家族の関係を調節するつながった空気
丘陵地に造成された宅地に建つ住宅を建て替え、3世代5人が住むための住宅の計画。3世代の距離感をどのように作るかが大切だと思えた。まず、共用部分の1階ダイニングを吹抜けとして気積を確保し、家族全員が集っても窮屈さを感じないようにした。つぎに吹抜けに隣接する2階部分を子世帯のリビングとした。1階ダイニングと2階リビングとは上下方向に分かれながら空気は繋がっていることで、家族の距離感を調節できる余地をつくった。ダイニングとリビングはそれぞれ外部空間とつながっており、それぞれの世代が外に向かって拡張していけるような環境を作ることを意図した。