ひと連なりの大きな屋根をもつ平屋
敷地の南西には見渡すほどの畑が広がっており、この建物は農地の境界に建っている。伸びやかな風景に見合うように建物は平屋として、2つのL型が組み合うような平面形状とした。そして南西方向と北東方向に大きな開口をとって、それぞれに庭を配置した。南西の庭は子供達が伸び伸びと遊べるような芝庭とした。この庭は道路からセットバックしたL型の生垣に囲まれていて、適度な遊びの場を作るためのバッファーの役割をしている。建物は2方向の大きな片流れの屋根をかけて家型の天井がひと連なりに繋がっていくことで、この家族に見合う一体感をあらわした。また、設備的にはエアコン1台でカバーできる全館空調を採用しており、一体的なプランは効率的な空調を実現する上でも利点となった。