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敷地環境から導かれた2つの庭
170坪ほどの広さの母屋の東側60坪を分割して子世帯の住宅をつくる計画。母屋の庭は手入れをされて年月を経た樹木で彩られており、緑の少ない通り沿いに貴重な環境を提供していた。新しく建つ建物はこの環境をなるべく崩さないようにしたいと考えた。道路に面した南東の部分を前庭として樹木を保全する。一方で、母屋の1階リビングの前に位置する部分を中庭として、母屋への距離を確保して日照などの影響がでないようにする。前庭と中庭がうまれ、残された部分に建物を配置する。中庭と前庭に挟まれた場所をLDKとすることで、時間をかけて作り上げられたこの土地の環境を子世帯も享受できるようにした。
  • 所在地 :東京都中野区
  • 敷地面積:195.48㎡
  • 延床面積:159.62㎡
  • 構造規模:木造2階建て
  • 竣工  :2012.10
  • 施工  :2012. 3 – 2012. 9
  • 設計  :2011. 1 – 2011.12
  • 設計監理:山縣洋建築設計事務所
  • 構造設計:坂根構造デザイン
  • 施工  :渡邊技建株式会社
  • 写真  :Forward Stroke inc.