チューリッヒ9:09発の新幹線で国境を越えてイタリアに入る。ミランを経由してヴェローナ駅(Verona Porta Nouva)に着いたのは14:30。更に駅から北方向へ歩くこと20分。カステル ベッキオ博物館(Museo di Castelvecchio)に到着。

南西から見たカステルベッキオ

カステルヴェッキオ博物館は14世紀にスカラ家によって建設された城塞で、大衆の暴動に備えるために東面、南面、西面の市街に面した3面が銃眼付きの城壁で囲われました。その後1802年にこの地一帯を支配したナポレオンは、北側に流れているアディジェ川に面して対岸のオーストリア軍からの防御のための壁を築造します。20世紀になると博物館へ転用されることになり、1957年、博物館の改修を任されたカルロ・スカルパ(Carlo Scarpa)はその後20年に渡ってこの仕事に携わることになります。

西門。
北側の博物館棟。この向こうにアディジェ川が流れている。
博物館内部。5つのアーチが連続している。彫刻の台座やスチールの梁がスカルパによるもの。
動線を横切るボーダー状の床材。
台座の数々。白っぽい石やプラスターの彫刻と対比的に黒皮のスチールで作られている。
2階の展示室。木造で支えられた屋根は古い年代の構造で、そこにスチールの階段が挿入されている。
階段を上りきった3階。照明が普通の蛍光灯であることに少しショックを受けてしまう。
博物館棟の西側には城壁に向かって架けられた橋があり、そこには騎馬像が吹きさらしで置かれている。
騎馬像が置かれているブリッジの見上げ。奥が城壁。
博物館棟の北側は外部廊下が取られていて、アディジェ川を望むことができる。
スカリジェロ橋。レンガと石造アーチの色合い。
ハサミみたいな造形を載せたスカリジェロ橋とカステルヴェッキオ。領主が誰であるかを表す記号的な意味もあったのだろうなと思う。
雨が降り出したのでそろそろ退却。19:00ヴェローナを出発して東方へ約1時間、ヴェネツィアのホテルに到着して今日の旅程は終了。
メストレ駅北すぐの中華料理