フランクフルトを8:50に出発するICE275に乗ってバーゼルへ。11:47にBaselSBBに到着。ホテルにチェックインするなり、バーゼルカードなるものを渡される。バーゼルに宿泊する旅行者のために、市内の公共交通機関や美術館、博物館の入場料を無料にしてくれるカードで、2018年から導入された施策とのこと。

この無敵カードを使い倒さなければならないため、早々に外出を開始。

ホテルの近くにあったH&deM設計のメッセ バーゼル展示場(Messe Basel New Hall)。切り込みを入れて引き伸ばされたようなアルミニウムの外装は七夕かざりみたい。真ん中にぼっかりと穴が開けられていて、この下をトラムがひっきりなしに行き来しています。

Weil am Rhein駅のそばのケバブ屋で腹ごしらえ。

Basel Badischer Bahnhof駅から1駅北のWeil am Rhein駅で下車。バスで10分ほどでVitra Campusに到着。

家具メーカーであるVitraの心臓部とも言えるこの場所では、家具の製造、研究、展示、販売が行われている。またこの施設は立地が素晴らしく、広大な敷地に桜が植えられ東側には美しい山並みを望むことができて、ピクニック気分で訪れることができます。

全体図をあらわしたサイン。キャンパス内に分棟配置された工場やミュージアムはそれぞれ世界的な建築家の設計によるもので、その中のいくつかは自由に入場できる。

まずはフランク・O・ゲーリーのVitra Design Museumを見て回る。大きく跳ね出した直方体の下にエントランス。

貝のような柔らかい曲面と直線的な立体が噛み合っている。

内部に入ると、噛み合った立体同士が抉り取られていて意外な形状が現れている。

Night Feverと題された展示は、ニューヨーク、ミラノ、アムステルダムなどのクラブシーンが辿った歴史を説明しながら、当時のナイトクラブのインテリアや音楽を追体験できる演出がされている。

Herzog & de Meuron設計のVitraHaus。家形のヴォリュームを四方に飛び出しながら積み木のように積層させている。

極限まで見付を細くしたスチールサッシの向こうの景色が素晴らしい。

家具を見て回り、疲れたらソファーに座ってボーッと景色を眺めるの繰り返し。

Vitraで扱っている椅子の数々。

VitraHausを後にして他のいくつかの建築物を見て回る。これはCarsten Holler設計の滑り台。3本の柱が圧縮と引っ張りの役割分担していて構造的にとても面白い作品。


Zaha Hadid設計のキャンパス内消防署。シルエットだけで伝わる躍動感。

バーゼルに戻って今日の旅程はおしまい。