7:38フィレンツェ発、9:10ローマ着。ホテルに荷物を置いて外へでる。午前中から観光客でごった返す中、パンテオンへ向かう。

念願のパンテオンに到着。初めて訪れるローマ建築。

馬車がパンテオンに横付け。これに乗ってローマ市街をまわれるサービスがあるみたい。
コリント式柱頭に架かる屋外部分(ポルティコ)は木造だ。これも2世紀から焼け落ちずに残っているものなのか。だとしたらすごい。
いよいよ中へ。
天蓋から降り注ぐ光に向かって歩みをすすめる。とても宗教的な行いのように感じる。
天蓋から光が降り注ぐ。ドームの高さは44m、円孔の直径は9mだというから空間の巨大さがわかる。光を介して神と人間が交歓する空間。人間のためだけの空間ではないことを感じる。
壁に落ちる光からもそのスケールが感じ取れる。
空気のチリを反射した光の軌跡がみえる。
ローマンコンクリートをつなぎとして、骨材は壁体では瓦・大理石、ドーム部分では軽石・凝灰石が用いられていて軽量化を図っている。
大理石の床には所々穴が開けられていて、降り込んだ雨を排水する仕組み。
ドーム内部とは打って変わって外部は簡素な作り
パンテオンの次に訪れたカンピドリオ広場。階段を登る途中でスリに遭うも背負っているリュックには貴重品は入れていなかったため、未遂に終わる。気がついたらチャックが空いていた。危ない。
カンピドリオ広場は思いの他小さく、フィレンツェでも感じたどう受け取ったら良いのかわからない感覚をここでも感じてしまう。ミケランジェロは感覚ではなくて知識をもう少し蓄えてからでないと理解できないのだと思う。
続いて、ザハ・ハディドのイタリア国立21世紀美術館へ向かう。カンピドリオ広場の近くで切符を買ってバスと徒歩で移動。
既存の建物から顔を覗かせるコンクリートの量塊。
サインひとつとっても古いものの扱いが本当に上手だ。
東側には広場が取られている。ピロティ、跳ね出したボリューム、奥には中庭が見える。
3階の高さで跳ね出すボリューム。壁は平面ではなく3次元的にねじれていて、それに取り付くガラスも壁に合わせて捻っている。
通路状のボリュームが交差する部分では様々な方向からポストテンションが取られている。
エントランス。
黒い廊下が上空をうねるように走る。
全体模型。幾筋ものチューブが既存の建物にまとわりつくよう。
チューブに並行して走るトップライトとスレンダーな梁。
吹き抜けのオーディトリアムを交錯する階段。
オーディトリアムを介して左右に展示室を振り分けた回遊性は高揚感があって流石に面白い。
3階の跳ね出しているボリューム。上に登ってみるとそれほどこの開口に必然性があったとも感じない。
男子トイレの便座に中蓋がない…小も大も座って済ませよというザハからの強烈なメッセージを受け取る。