ホテルを出発してGirona駅へ。地下のバスターミナルで切符を買って海岸の町Palamosへ向かう。1時間30分くらいでバスターミナルSarfa Terminal Palamósに到着。

ジローナはスペインのカタルーニャ州に属する。国旗ではなく州旗が掲げられていて、民族の独立意識の高さを伺わせる。
パラモスの海水浴場で泳ぐ。4月下旬の海はさすがに冷たい。妻は砂浜に自分で穴を掘って砂浴。
海から上がって昼食。これから向かうホテルが手配してくれるタクシー到着までの時間を過ごす。
タクシーで15分ほど、海から離れて丘に上ってたどり着いたのがFinca Bell-lloc。今日宿泊するホテルであり、RCR Architectsが手掛けたワイナリーが併設されている。
宿泊する部屋はたっぷりとしたスペースがあり、ゆったりと寛げる空間。
スタッフの方がこのホテル一帯の説明をしてくれた。ホテルとワイナリーだけではなく、ブドウ畑やオリーブの農場、イベリコ豚などの牧畜を営んでいる。
迫力を放つオリーブ。
ブドウ畑と右手がワイナリーの入り口。
RCR Architectsによるワイナリー。地下に埋められていて、スロープで下ってアプローチする。
貨物で使われたコールテン鋼を転用して作られた土留め壁。
ワイナリーの入り口。
ワインの栓のためにコルク樫が植えられている。
ワイナリー内部に光を落とすためのトップライト。ガラスがはめ込まれることもなく、地下のワイナリーに雨も降り込む。
これもトップライト。地面が裂けたよう。
地下のワイナリーはかなりの暗さで、手持ちのカメラは役に立たなかった。ワイナリーは常に14℃に保たれるように極力光量を抑えているらしい。
トップライトからの光。
ワイナリーの横のテイスティングルーム。
ジャウメ・プランサ(Jaume Plensa)の彫刻。
Bell-llocのワイン。
自家製のジャム。
イベリコ豚、ワイン、オリーブ、全てこの地で作られた食材。

Finca Bell-llocは単なるワイナリー付きのホテルではなく、農業、畜産などを自らの組織が手掛けることで、循環についての実践を哲学にまで高めていると感じた。また、RCR Architectsの作品によく使われるコールテン鋼は、Gironaの街のそこかしこで目にした。それはこの土地の土の色に合う材料を自然に使っているだけで、決して奇を衒っているのではない。土地に根ざした環境デザインを実践しているだけだという確かさを感じた。