Finca Bell-llocからパラモスのバスターミナルまで、前日に依頼しておいたタクシーで移動。9:45パラモス発のバスに乗って10:10にバルセロナ(Barcelona Nord)に到着。

ホテル Izaila Plaza Catalunya
昼食を摂るため外出。サンタ・カテリナ市場まで歩く。エンリク・ミラレス設計。波打つ屋根からカラフルな色彩が見え隠れする。
鉄骨と木のハイブリッドな屋根構造。木の梁は集成材で、成が小さい。曲げの力が加わらないようにピン接合されている。エンリク・ミラレスはこのプロジェクトの途中に亡くなり、パートナーのベネデッタ・タリアブエが引き継いで完成させた。
市場は普段使いの客と観光客とで半々といったいい具合の状態。
市場に併設されたレストラン「La Toma」。
ムール貝の酒蒸し。
カレーライス。どれも私達の口にあって次の日も訪れた。
次に訪れたカサバトリョ。初めてガウディ建築を体験する。
ファサードは動物の骨や舞踏会でつけるような仮面のようなメタファーにあふれている。
階段室。うねる脊椎。
吹き抜け。
上階ほど窓の大きさが小さくなり、住居部分に入ってくる光量を調整している。
暖炉室の入り口の形状。キノコなのか、男性器なのか。
布を敷いて中央で捻ったような表現の天井。
建具も複雑な形状にも関わらず機能的な問題を感じさせない。
屋上。目に入るもの全てに意匠が込められている。この調子で「考えられていないところがない」状態が続くと、見ていくうちになぜか段々と気持ちが滅入ってしまう。
次に訪れたバルセロナ・パビリオン。カサバトリョとは対極の建築。しかしカサバトリョは1906年、こちらは1929年の完成だから20年ほどしか違わない。
基壇の高さが思いの外高く感じた。その効果もあって、薄い屋根を見上げるアングルとなる。
最近になって、パビリオン内で展示をするようになったらしく、訪れたときは洗濯物が干してあった。訪問者にとってはありがたくない演出だ。
今回の我々の旅行も洗濯物には苦労した。ホテルの窓辺には洗濯物が干せるような仕組みがなく、さらに街並みとしても好ましく思われていない。にも関わらず、近代建築を代表する、最も洗濯物を干してはいけない建築物に堂々と。アイロニーなものを感じて、これも含めて旅なんだな、などと思う。
人物が入っていたほうが写真がよく見えるのは発見だった。
北側の池から南を向く。
オープンジョイントのトラバーチン床のグリッドに乗る十字柱。
南側から。左手はブックショップ。
ブックショップ内のリフトには1、Bの表記がある。基壇の下に降りられるのではないか。色々な情報にあたるも、真偽がつかめない。