ホテル Izaila Plaza Catalunya昼食を摂るため外出。サンタ・カテリナ市場まで歩く。エンリク・ミラレス設計。波打つ屋根からカラフルな色彩が見え隠れする。鉄骨と木のハイブリッドな屋根構造。木の梁は集成材で、成が小さい。曲げの力が加わらないようにピン接合されている。エンリク・ミラレスはこのプロジェクトの途中に亡くなり、パートナーのベネデッタ・タリアブエが引き継いで完成させた。市場は普段使いの客と観光客とで半々といったいい具合の状態。市場に併設されたレストラン「La Toma」。ムール貝の酒蒸し。カレーライス。どれも私達の口にあって次の日も訪れた。次に訪れたカサバトリョ。初めてガウディ建築を体験する。ファサードは動物の骨や舞踏会でつけるような仮面のようなメタファーにあふれている。階段室。うねる脊椎。吹き抜け。上階ほど窓の大きさが小さくなり、住居部分に入ってくる光量を調整している。暖炉室の入り口の形状。キノコなのか、男性器なのか。布を敷いて中央で捻ったような表現の天井。建具も複雑な形状にも関わらず機能的な問題を感じさせない。屋上。目に入るもの全てに意匠が込められている。この調子で「考えられていないところがない」状態が続くと、見ていくうちになぜか段々と気持ちが滅入ってしまう。次に訪れたバルセロナ・パビリオン。カサバトリョとは対極の建築。しかしカサバトリョは1906年、こちらは1929年の完成だから20年ほどしか違わない。基壇の高さが思いの外高く感じた。その効果もあって、薄い屋根を見上げるアングルとなる。最近になって、パビリオン内で展示をするようになったらしく、訪れたときは洗濯物が干してあった。訪問者にとってはありがたくない演出だ。今回の我々の旅行も洗濯物には苦労した。ホテルの窓辺には洗濯物が干せるような仕組みがなく、さらに街並みとしても好ましく思われていない。にも関わらず、近代建築を代表する、最も洗濯物を干してはいけない建築物に堂々と。アイロニーなものを感じて、これも含めて旅なんだな、などと思う。人物が入っていたほうが写真がよく見えるのは発見だった。北側の池から南を向く。オープンジョイントのトラバーチン床のグリッドに乗る十字柱。南側から。左手はブックショップ。ブックショップ内のリフトには1、Bの表記がある。基壇の下に降りられるのではないか。色々な情報にあたるも、真偽がつかめない。